研究集会が行われました

講道館柔道科学研究会研究集会が、3月21日(土)、研究集会が講道館国際柔道センター2階教室で行われました。

講道館柔道科学研究会では、隔年で研究集会(参加自由・無料)の開催と研究紀要の刊行を実施しており、今年度は「女性体育・スポーツの研究成果に学ぶ」をテーマとし、それぞれの研究分野でご活躍されている女性研究者2名を講師にお招きし、ご講演いただきました。

はじめに春日井淳夫淳夫講道館柔道科学研究会運営委員長から挨拶がありました。次いで座長の石井孝法講道館柔道科学研究会運営員から講師の紹介があり、講演に移りました。

藤坂先生は日本における女子体育の幕開けを史料に基づき丁寧に説明されました。女子体育は女子教育拡充と連動して制度化され、当時の良妻賢母という社会的規範に規定されつつも、学校体育・競技活動の中で発展していったこと、嘉納師範と東京女子体育大学の中興の祖である藤村トヨとのかかわりなど、参加者は熱心に耳を傾けていました。

鈴木先生は、女性の身体特性に応じたコンディショニングについて、月経教育の視点から講演いただきました。講道館女子部創設100年の節目であることから、文献を繙き、師範が女子部に対する「合理的で決して無理せぬこと」という言葉を引用され、現代の女性アスリートの健康管理のための課題や支援体制について多くの有益な情報を提供してくださいました。

当日の参加者は40名で、女性が3割を超えていました。内訳は、大学教員、大学院生、文京区在住・ご勤務の方々、当館の指導員、修行生(女子部、少年部)などで、その中には近代日本体育史の権威である木下秀明先生のお姿も見られました。

講演後は総合討議となり、フロアからも多くの質問があり、活発な議論のある充実した会となりました。

講演後の参加者アンケートには、研究全体の満足度は「大変満足した」が65%、「満足した」が35%と、多くの方々に満足いただいた様子が窺えました。アンケート結果を参考とし、次回の開催に向けてさらに改善を進めていきたいと思います。

講師の先生方、広報にご協力いただきました文京ふるさと歴史館、日本体育・スポーツ・健康学会、日本体育・スポーツ史学会、スポーツ史学会、関係の皆様に厚く御礼申し上げます。

研究集会の記事は、『柔道』5月号に掲載予定です。講演内容やアンケート結果など、ご興味のある方は是非ご購読ください。

春日井淳夫講道館柔道科学研究会運営委員長の挨拶

藤坂由美子先生の講演「日本における女子体育の黎明」

鈴木なつ未先生の講演「女性の身体特性を踏まえたアスリートのコンディショニング(月経教育の視点から)

フロアからの質問の様子

高橋進講道館柔道科学研究会運営委員副委員長の講評 

【講道館柔道科学研究会とは】

講道館柔道科学研究会は、1932(昭和7)、嘉納師範が講道館柔道の科学的研究を進めるため創設された「柔道医事研究会」が始まりで、1948(昭和23)年に講道館柔道科学研究会と改められました。また研究領域も医学中心の学術研究から、柔道を対象とした歴史、体力、技術、指導法、心理学に拡大しました。近年の事業は、隔年で研究集会(参加自由・無料)の開催と研究紀要の刊行を実施しています。

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